画家であるご主人の依頼で既存の石材、庭木を使い滝流れの枯山水を作庭させてもらいました。
高低差や植栽で荒々しい渓流を囲む高山の景から始まり、諏訪鉄平石テラスにえぐりこむ流れを経て川石の岸壁は天竜川の景。砂紋で表現した海には宝船が宝を積んで航海から帰ってくる景を表現してみました。
ｋ様ご一家に福が来ますように宝船石はプレゼントさせてもらいました。
メンテナンス面では、全面防草シートを敷設してあり、有明土（大町有明山産出）で化粧してあります。有明土は雑草の生えにくい土で経年変化で錆砂利のようになります。
川部分には白州産出の御影ビリを使い砂紋によって自由な流れを表現できるようにしてみました。
下流域に植栽した布袋竹は防根シートで囲われているので、安心です。
延べ4か月に及ぶ工事でした。既存の材料を使うということで、思い出が詰まったものをポイントに以前の庭を思い出せるよう配置させてもらいました。3トン級の八ヶ岳産出の石材、手をかけられた立派な庭木、よいものばかりで、これを組ませてもえたことに感謝いたします。
